調べ物をするとき、私はClaudeとGeminiの両方を使っています。このブログの土台づくりはClaudeに手伝ってもらいましたが(そのときの記録はこちら)、日常のちょっとした調べ物ではGeminiもよく使います。
ただ、Geminiには少し不満がありました。答えの情報が古いことがある。そして、こちらの事情を確かめないまま、いきなり結論を出してくる。
そこで、Gemini本人に「最近ClaudeやChatGPTに負けていると感じるけれど、アップデートされますか」と聞いてみました。やり取りの中で改善のための指示文を教えてもらい、それを設定に入れてから、答え方がはっきり変わりました。この記事はその記録です。
Geminiの答えがいまひとつだと感じている方、毎回同じお願いを書くのが面倒な方に読んでいただければと思います。
この記事でわかること
- Geminiの答えが古い・いきなり結論を出す理由
- 「まず質問」「根拠を書く」「一歩ずつ」を頼む指示文
- 毎回書かずに済む「カスタム指示」の設定場所
結論:「まず質問」「根拠を書く」「一歩ずつ」を最初から頼んでおく
先に結論を書きます。
Geminiの設定にある「パーソナル インテリジェンス」の「Gemini へのカスタム指示」に、次の3つを入れました。
- すぐに答えを出さず、分からないことがあれば、まず質問する
- 最新の情報を検索し、日付や出典などの根拠を書く
- 複雑な内容は一度に進めず、段階ごとに確認を待つ
これだけで、相談の最初に質問が返ってくるようになり、答えには「いつ時点の情報か」と出典が付くようになりました。
不満だったのは「古い情報」と「確認のなさ」
Geminiに伝えた不満は、次の2つです。
- 質問に対して、古い情報で答えることがある
- こちらの前提を確かめずに、一気に答えを出してしまう
比べていたのはClaudeです。Claudeは答えが細かく、途中で何度も「これで合っていますか」と確認を入れながら、正しい答えに近づけてくれる印象があります。料金や制度のように、条件によって答えが変わる相談では、この確認が大事になります。
Gemini本人に聞いたら、理由と対策を教えてくれた
不満をそのまま伝えると、Geminiはまず、そうなる理由を2つ挙げました。要約するとこうです。
- 一度で答えを完結させようとする性質がある。分からない点があっても、推測で一気に答えを作ってしまうことがある
- 検索した最新の情報と、もともと覚えている情報のどちらを使うかの判断で、古いほうを使ってしまうことがある
そのうえで、「確認を挟みながら正確に答えてほしいときは、質問にこう書き添えると効果的です」と、3つの文を示してくれました。
| ねらい | Geminiが示した書き方 |
|---|---|
| 前提を確認させる | すぐに答えを出さず、必要な前提条件や不明点があれば、まず私に3つ質問してください |
| 新しさと根拠 | 最新の情報を検索したうえで回答し、情報の根拠(日付や出典など)も合わせて明記してください |
| 段階的に進める | ステップ・バイ・ステップで確認しながら進めたいので、まずは最初の段階だけ説明して、私の確認を待ってください |
AIの弱点をAI自身に聞く、というのは少し不思議な感じがしましたが、答えは具体的でした。
毎回書くのは面倒なので「カスタム指示」に入れた
とはいえ、質問のたびにこの3つを書き添えるのは続きません。そこで、Geminiの設定にある「パーソナル インテリジェンス」に入れることにしました。
パーソナル インテリジェンスは、GmailやGoogleフォトなどのアプリとの連携や、過去のチャットをふまえた回答をまとめて設定できる場所です。その中の「Gemini へのカスタム指示」に書いたことは、すべてのチャットに適用されます。
パソコンでの設定手順
- ブラウザで Gemini(gemini.google.com)を開く
- メニューから「設定とヘルプ」を開く
- 「パーソナル インテリジェンス」を選ぶ
- 「Gemini へのカスタム指示」に、上の3つの文を入力して保存する
なお、Googleのヘルプによると、この機能は個人のGoogleアカウントが対象で、仕事用や学校用のアカウントでは使えません。メニューの名前は2026年9月時点のものです。
入れたあとに「これで変わりますか」と聞くと、「今後は毎回指示を入力しなくても、自動的にこのルールが適用されます」という返事でした。
設定したあと、実際に変わったこと
その後の相談で、違いがはっきり出ました。
例1.妻のスマホの買い替え相談
「妻がスマホの買い替えを考えている。一番お得な買い方は?」と聞きました。
今回は、まず「いただいている指示に基づき、先に3つ質問させてください」と返ってきました。聞かれたのは、希望の機種と容量、端末を返却するプランでもよいか、今の端末を下取りに出すか、の3点です。
答えると、「第1段階:端末の価格と月額の比較」「第2段階:候補機種の最新事情」と区切って説明し、そのつど「どの方向で進めますか」と確認を待ってくれました。答えには「○月○日時点の情報を検索した結果」という前置きと、参照したサイト名が付いていました。
例2.フリマアプリのクーポンの使いみち
フリマアプリから割引クーポンが届いたので、「何か買うものはありますか」と聞いたときも同じでした。いきなり商品を並べるのではなく、「ステップ・バイ・ステップで進めます」と前置きして、まず期限や上限額、予算などの条件を聞いてきました。
| 設定する前 | 設定したあと | |
|---|---|---|
| 最初の返事 | いきなり答えの一覧 | まず質問が返ってくる |
| 進め方 | 一度に全部 | 段階ごとに確認を待つ |
| 情報の新しさ | いつの情報か分からない | 「○月○日時点」と出典が付く |
使ってみて分かった注意点
やり取りの回数は増える
質問に答えてから本題に入るので、一問一答よりは時間がかかります。それでも私は、何度も確認を入れてくれるほうが、安心して答えを受け取れると感じています。急いでいるときは「今回は質問なしで答えて」と書き添える手もあります。
根拠が付いても、数字は自分で確かめる
出典が付くようになっても、料金や金利などの数字がいつも正しいとは限りません。変わったのは、どこを確かめに行けばいいかが分かるようになったことです。お金に関わる数字は、最後に公式サイトで確認するようにしています。
AIごとに「得意」は違う
設定で近づけることはできても、AIごとに得意・不得意はあります。大事な決めごとは、一つのAIの答えだけで決めず、別のAIにも聞いてみると安心です。
まとめ
- Geminiの答えに不満があれば、まずGemini本人に伝えてみる。理由と対策を具体的に教えてくれた
- 「まず質問」「根拠を書く」「一歩ずつ」の3つを頼むと、答え方が変わる
- 毎回書かずに済むよう、「Gemini へのカスタム指示」に入れておく
- 出典が付いても、お金に関わる数字は自分で確認する
AIは、使う側の頼み方ひとつで変わります。「なんだか物足りない」と感じたら、その不満をそのままAIに伝えるところから始めてみてはいかがでしょうか。
